5/29松山行進
慰霊碑周辺は事前に愛媛合唱団の呼びかけにより、きれいに掃除されていました。原爆犠牲者の御霊に黙祷を捧げたあと、国鉄トレインズのみなさんによる「原爆を許すまじ」「青い空は」の歌声で開会しました。
夏本番のような暑さの中、90歳の山口さんは身じろぎもせず日なたに立ち、力強い声で核兵器の恐ろしさやロシアの蛮行への怒りについて思いを語られました。「私の胸には、折り鶴で作った『平和』という文字がありますが、滋賀県の星野さんという全盲の方が、小さな折り紙で103羽の鶴を折って文字にしてくれたものです。お遍路は『同行二人』といいますが、私は星野さんと2人で歩いているつもりです」。
松浦さんは、「今は比較的元気な被爆者でも、時限爆弾を抱えるようにして何十年も発病の不安におびえて生きてきた。胎内被爆者の会を作っているが、子どもに被爆の影響としか考えられないような症状が出ている人が何人もいる。時間と空間を超えて人を苦しめる核兵器をなくさなければいけない」。
先頭幕、ペナントのまとい、そして「なくそう!核兵器 いかそう!9条」「核も基地もない平和な日本へ」「日本も核兵器禁止条約に参加しよう!」「NO WAR ロシアはただちに撤退を!」「許すな!核兵器の保有・威嚇・使用」「9条いかし平和の外交を」などのパネルやのぼり旗を掲げて、シュプレヒコールとともに元気に行進が出発しました。
末広橋⇒中央病院前⇒中の川歩道橋と行進し、市駅前で終結集会となりました。ヒマワリの花を手に手に持って平和をアピールした新日本婦人の会から、若い世代の代表として堀川泰子さんが「毎日暗いニュースが流れて気持ちが沈むことが多いですが、核兵器禁止条約が発効したことはもっと喜んでいいことです。日本政府が条約に参加するよう、私たちの歩みをとめることなく進んでいきましょう」。
愛媛医療生協から倉田均さんが「武力に武力で対抗していたのでは平和は訪れません。平和で安心して暮らせる社会、命と健康を守ることを柱に医療生協の活動をしてきました。今、戦争できる国へと変わっていこうとする危険な状況です。9条を守る署名活動をご一緒に進めていきましょう」と決意表明しました。
松山原水協事務局長の小路貴之さんが「核を使うという脅しも出る情勢の中で、日本でも核に核で対抗しようなどという、とんでもない発言が出ている。『ヒロシマ・ナガサキ』を経験した日本が、新たにどこかの国に『ヒロシマ・ナガサキ』を作り出すことであり、許せない。今こそ核兵器のない世界を実現するための運動が大事だ」と訴え、閉会あいさつとしました。
閉会集会の間に、買い物などで通行する何人もの市民が、募金箱に500円、1,000円と入れてくれ、平和を願う気持ちの広がりを感じました。コープえひめさんからのジュースの差し入れがあり、喉を潤して解散しました。