8/9千羽鶴を海外へ送るつどい
8月9日「“平和の使者”千羽鶴を海外へ送るつどい」を開催し、17人が参加しました。
毎年、原爆投下の日またはその前後に「平和行進実行委員会」が毎年開催してきた集会で、今回で33回目になります。平和への願いを込めて折られた千羽鶴約18万羽を今年は2カ国(フィリピン・フィンランド)6団体へ送りました。
このとりくみは1990年からはじまり今年で34年目です。
はじめに原爆や戦争の犠牲者に対し黙祷。今井平和行進愛媛実行委員長は「ロシアのウクライナ侵略、核兵器による威嚇があっても核兵器禁止条約への批准国は着実に増えている。愛媛から海外へ核廃絶の思いをのせて折り鶴を届けよう」などあいさつ。
はじめに原爆と戦争の犠牲者を追悼し黙祷。
今井平和行進県実行委員長があいさつし、続いて今年の平和行進の経過と成果などの状況について報告しました。
愛媛の平和行進の特徴の報告の後、「被爆者の体験を語る」として、広島で胎内被曝した松浦秀人さん(77)が母親の体験と戦後も世代をこえて体をむしばむ原爆の恐ろしさを語りました。「被爆時に周りには死体や重傷者が多数、医師も何もないなかで生者か死者かの判断しかできない状況。母はその光景を怖いと思わず、ただただ何もしてあげられなくてかわいそうと思いながら歩いた」「原爆被爆者が体験を語る場合に、あの日あの瞬間を思い出すことがどれほど苦しくて辛いか。しばらく夢に見たり、寝られなかったりする」「原爆の恐ろしさは巨大な殺傷力・破壊力にとどまらず、戦後も数十年体を蝕み、子や孫も蝕む不安がある非人道的兵器」「原爆と原発は双子の兄弟、核のない安心して暮らせる社会を」など話されました。
このほか、コープえひめ・新日本婦人の会・愛媛医療生協などから平和活動の報告がありました。
写真撮影の後、各団体へ送るために県内で集められた折り鶴と手紙を同封して箱詰めする作業を行いました。
今年は県内の個人や団体が折った約18万羽の千羽鶴が集められ、「平和の使者」としてフィンランドとフィリピンの6つの反核・平和団体に向けた発送作業が行われました。
実行委員会からの手紙を添えて、各国へ送付しました。
今年送ったものと昨年までの合計で、33か国97団体557万1千羽を贈りました。