愛媛を歩こう!国民平和大行進

核兵器のない世界をめざして、一歩でも二歩でもご一緒に歩きましょう!

6月19~20 原水禁四国大会

 
   6月19日(土)~20日(日)、高知市高知城ホールで、第56回原水爆禁止四国大会が開催され、
約150人の参加がありました。記念講演は、日本原水協事務局長の高草木博さんのお話でした。
オープニングの文化行事では、高知とえひめの合唱団による素晴らしい合唱が披露されました。
 
高知合唱団と愛媛合唱団による合唱と語り「平和の旅へ」(渡辺千恵子原作)
 
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交流会で語らう永瀬医師(県原水協理事長・左)と
新居浜の高次さん(新居浜原水協事務局長・右)
 地球上から核兵器を廃絶するための道筋について論議しているものと思われます。    
 
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 高次さんが報告文を送ってくださいました。(以下、掲載)
 
四国大会内容
歓迎の挨拶:高知
各県報告 愛媛:原水協事務局長和田さん
     被爆者団体と連帯し墓前・慰霊祭などの取り組みについて
 
文化行事 4県の合唱団による歌声
     渡邉さんという原爆被害者の一生を通して前向きに生きるさまを歌声と朗読でつづった感動の企画でした。「題:平和の旅」
 
記念講演 日本原水協事務局長 高草木博氏
 
 原水爆禁止運動は1955年、前年のビキニ環礁アメリカの核実験の被害が大きく明らかになる中で第1回の世界大会が広島で開催され、それ以後毎年開催されてきた。85年の世界大会当時、世界中の世論は核軍縮が主要な議題だった。それを廃絶のための署名「アピール署名」を提起した。人口過半数のアピール署名を集めようと全国の反核平和団体が奮起して和歌山をはじめ多くの自治体で目標をやりとげ、核廃絶を願う住民の願いがかたちとなって現れた。(*新居浜も達成)88年世界平和会議で多くの世界中の反核平和団体核廃絶の統一した動きとなってきた。67年に締結されたNPT条約国は少なかった。現在、世界の国々の9割以上が加盟している。(190カ国)核兵器を持つ国と持ってはいけない国を決めた条約は不平等なもの。しかし、条約の6条には核保有国の義務も明確に示されている。95年に無期限の条約となったが核廃絶を願う国々は大きくなり、今回のNPT再検討会議では廃絶のための会議の提唱に反対したのは核保有国のみ。
 日本から持っていった署名は690万筆を超えた。NPT会議の開催時の委員長発言には「私は昨日、幾百万の署名の提出を受けた」とのべ、政府代表に核兵器廃絶のための努力を呼びかけた。とし、今回の会議が核廃絶に向けた会議となったことを評価された。
 最終合意文章は「核兵器のない世界の平和と安全の達成」を共通目標にすることが決まったと評価している。05年の苦い経験から非同盟国や非核国は合意文章の締結のためあらゆる努力をしてしたたかに行動した。保有国も含め決議できるよう、保有国の責任を明確にする7項目の行動を義務付けた。
 最後に、世界中の多くの国が核兵器廃絶へ大きく傾いた原動力は日本の被爆者を含む原水禁運動である。国連事務総長の発言「地平線の先に、核兵器のない世界が見えています。それを実現しようと活動する人々が見えています。どうか行動し続けてください。警告を鳴らし、圧力をかけ続けてください。みなさんの指導者(政府)に、核の脅威をなくすために自分自身が何をしているのか問いかけてください。とりわけ、良心の声であり続けてください。私たちは必ず世界から核兵器をなくすでしょう。それがなされるとき、それはみなさんのような人びとのおかげであり、世界はみなさんに感謝するでしょう」と感謝の意を述べたと報告した。「NPTを超えて次のステップ」で今年度の世界大会は、公的機関と平和団体の共同の世界大会として大きく成功させようと訴え、人びとの行動が歴史を動かす時代としめくくった。
二日目分科会(私は第4分科会に参加)
 高知の原水協の和田事務局長から四国の原水爆禁止の運動の歴史が報告された。46年アメリカはビキニで核実験を2回行った。その実験で1000隻カツオ・マグロ漁船が被害にあったがその内、3割が高知県籍の船。死の灰も日本にも到達した。高知で対策会議を立ち上げ琴平で四国平和大会を開催。55年原水爆禁止四国大会が開催され、それ以後毎年持ち回りで開催されるようになった。NPT再検討会議後に3つのことが提起されている。①NPT行動の報告会を開催する。②今年の世界大会の成功。③秋の国連総会に向けての新たな署名である。討論では、690万集めた署名と同じような署名を取ることの意義について討論になった。NPT行動に参加した高知大の学生から、声を上げるためには署名を取ることが重要。相手の考えも聞けるし、署名は形となって国連総会に提出される。と発言。他の人も核廃絶に向けて多くの国が動いているとき日本人として出来ることは署名を取って国連へ持っていくことが大きな役割。などと発言され署名の意義が深まった。県連社保委員会では消極的な意見が多かったが、今回のNPTの成果を討議しながら署名について再度討議の必要性を感じた。
 
 最後に今回参加して、新聞紙上でもわからなかった大きな成果について確信を持てた。世界大会の成功のために努力することや、草の根の運動を広くすすめていくことの重要性も再認識できた。
 核兵器廃絶は「緊急で人類の死活的課題」で、その危険性は増していることをイスラエル北朝鮮の態度でも明らかとなっている。今回NPTでは日本政府の存在がほとんどなかった。そんな政府は変えなければとも強く感じた。