2019年平和行進で新たに3首長がヒバクシャ国際署名に賛同
5/17四国中央市、新居浜市で要請・行進
四国中央市では、総務調整課長、議事調査課長さんなど7人に対応いただきました。
実行委員会から要請の主旨説明を行いました。
四国中央市からそれぞれに回答があり、平和行政、ヒバクシャ国際署名について「2005年に平和都市宣言を行い、2009年から原爆パネル展を行っている。8月6日や15日など町内放送で黙とうを呼びかけている」「ヒバクシャ国際署名は検討し、平和行政は推進していく」。憲法問題は「国の動向を注視していく」、松山空港進入管制権、米軍低空飛行の問題は「日米双方で協議すべき問題」。伊方原発について「県内対応を協議すべき問題」。平和行進の募金・ペナントについて「憲法にのっとり平和行政を進める。ペナント・募金にも協力する」などの回答がありました。
また核兵器禁止条約への批准を求める意見書については「議会内で協議を重ねる」と回答がありました。
参加者もまじえて、「8/23四国中央ホールが開館する。市民へのアピールに使ってほしい」「広報で修学旅行での感想を載せてほしい」「原発」「進入管制権」「行進へのお誘い」などのやりとりもありました。
新居浜市での要請には、市民部長さんなど3人に対応いただきました。
市民部長さんからあいさつがあり、実行委員会から、ヒバクシャ国際署名への賛同も呼びかけ、要請の主旨を説明しました。
平和行政について「原爆パネル展を7月に以前の通り行う」、核兵器禁止条約への批准を求める意見書については「市長会と足並みそろえて検討する」。憲法・進入管制権・米軍低空飛行などについては「検討したい」。伊方原発について「安全対策を求める」。平和行進のペナント・募金については「協力させていただきたい」などの回答がありました。
ヒバクシャ国際署名については「市長会の動きを見て検討」とのことでした。
要請後に、新居浜行進の出発集会を行い、参加者が平和へのとりくみや決意などを発言。
その後「三度核兵器が使われるようなことが決してあってはならない」「今日集会に参加した私たち新居浜市民は『核兵器も戦争もない平和な日本と世界』を願い、その実現のために努力します」「全国の仲間と連帯し、力を合わせて『ヒバクシャ国際署名』『9条改憲NO!3000万人署名』を成功させるとりくみをすすめます」などとした新居浜決議を採択。
5/16上島町、今治市で要請・行進
5月16日は2手に分かれて要請と行進を行いました。
上島町では要請の前に、弓削港から町役場まで行進しました。
実行委員会から要請の主旨説明を行いました。
参加者から「原爆パネルを持っていただいて、8月だけでなくいつも活用して平和教育等にいかしてほしい」「子ども、みんなの平和を願っているので、現在良い平和教育をなさっているので、このまま続けていってもらいたい」と意見が出されました。
参加者から「原爆パネル、幕などの設置については考えてもらえてますか?」との質問に、町「町長の頭の中では考えているようではあるが…、具体的には動けていない」と回答があり、「想いだけでは伝わらないので、ぜひ具体的なものの実現してもらいたい」と要望しました。
「自衛隊への個人情報提供」については、町「以前から継続して名簿を提出している。その他企業へは行っていない」と回答がありました。
今治からの参加者から「今治では被爆者に対しての交通費などの補助が打ち切られたが上島町ではどうですか?」と尋ねたところ、町「町では行っていない」と回答がありました。 平和行進ペナントなどにもご協力いただきました。
今治市での要請には、3人に対応いただきました。
実行委員会から要請の主旨を説明。
今治市から「要請の主旨は重々理解しているが、立場の違いがあるため、できるところはやっていきたい」とあいさつ。
参加者から質問や要望を行いました。
「自衛隊への個人情報提供」について、市「『個人情報の閲覧』のみで、データは渡していない。ずっと昔から実施していると思う」と回答。「市での研修として自衛隊研修を行っていたようだが現在は?」との質問に、市「わからない。やめたとも聞いていない」と回答がありました。
「修学旅行で平和公園を訪問、原爆パネル以外にどのような平和活動をしているか」、市「商店街のパネル展などに協力している」
「パネル購入したらいつでも活用して、庁舎ロビーに展示するなど平和のための行動ができるのでは?」、市「お金のことはなんとも言えない。寄贈してもらえれば活用できるが…」
「被爆者団体への予算6万円がなくなっているのでそれをパネルの購入などに使ったらいいのでは」
「修学旅行先は見学で全部の小学校が行けているのか」、市「あくまで強制ではないので、保護者へのアンケートで決まる。口出しはできない。今の現状を調べてお伝えする」
「具体的にツールをたくさん持っていた方がいろいろな活動ができるのではないか?」などのやりとりがありました。
要請後に市役所から、吹揚の原爆慰霊碑にて黙とうをささげ、市役所まで戻ってくるルートを行進しました。
5/16愛媛県・松山市へ要請
5月16日は2手に分かれて要請と行進を行いました。
今井実行委員長が主旨説明を行いました。
県からはそれぞれの項目について担当者が回答。
「平和行政については県民の自発的な機運の盛り上がりを基盤に効果的な方法で行いたい。一人一人がそれぞれの立場で考え行動することが必要、県は昭和63年3月に『非核平和県宣言』、平成21年12月議会で『核兵器の廃絶と世界の恒久平和を求める意見書』を議決している」
「教育基本法に基づき、社会、歴史、公民を通史で戦争の悲惨と平和について教育している。9割以上の小学生が修学旅行では広島・原爆資料館へ行っている。 中学では、世界平和への貢献について学ぶ。『被爆体験伝承制度』 も活用をはじめた」
「署名などについては、上記のとおり、あらゆる機会を通じて積極的な努力をするとすでに宣言しているので改めての実施はしない」
「被爆者援護については、毎年相談事業に県原爆被害者の会にも関わっていただいており、この場をお借りして感謝申し上げる」
「9条については国民的議論が必要。慎重にも慎重に進めること、国民に見える形で国民的コンセンサスを得ることが大事」
「自衛官募集等での個人情報提供については法令に定められた手続きに則って各市町で適切に対応しているものと思っている」
「県内市町の協力を得て、米軍機低空飛行の目撃情報を集め、中四国防衛局へ提出し低空飛行訓練中止を求めている。市町と連携し飛行状況を把握する(目撃情報については後日連絡する)」
「米軍岩国エリア、松山空港の進入管制権の問題については国の専管事項であり、日米両国間で協議するものではあるが、住民からの重要要望でもあり、国へ強く要望する」
「伊方原発について、発電コスト、出力、安定供給ができる代替エネルギーが確保できるまでは原発を動かさざるを得ない。福島原発の事故後は厳しい安全基準対策ができているが伊方では国の基準を上回る対策を実施している。避難計画、地域防災計画、避難訓練、『県広域避難計画』の策定などを進めている」とコメントがありました。
参加者からの発言では、被爆者の松浦さんから「原爆を受けて背中が真っ赤に焼けただれた写真、15才くらいだった谷口稜曄さん。国連で核廃絶を訴えるために飛行機に乗ると、背中が痛むのでシートに背中を付けることができず、15時間ぐらいずっと背を浮かしたまま乗った。74年も前のことだと、歴史上のできごとのように思われるかもしれないが、今も被爆者は苦しんでいる。ガン、白血病だけでなく、ありとあらゆる病気になりやすく、重症化しやすく、いつも発病に怯えている。会合などで被爆者が集まると、体調のことがすぐ話題になり、若いころは随分大げさだと思って聞いていた。しかし、普通ならすぐ治るような風邪や発熱も不安で仕方がないのだ。元気に見えた人が突然のように原因不明の病に襲われて亡くなるということを過去に見てきた」「以前、別館のロビーなどで、拉致問題のパネル展をしていたが、仮に私どもが被爆のパネル展をしてほしいという場合、どの部署へどう依頼したらいいのか教えてほしい」と発言。
「県立図書館で広島から借り受けた図書やDVDを展示する企画があった。愛媛県としても何か独自の企画を。被爆体験を語り継ぐ方が近所にもおられるが体調の悪い中、中学などへ出向き懸命に話している。中学生も熱心に聞き感想文も送られてくる」
「修学旅行での資料館見学は時間が短くてゆっくり観られないと聞く。今年はリニューアルしているのでゆっくり見る時間を確保してほしい」など要請しました。
松山市・市議会への要請には、市民参画まちづくり課課長など6人に対応いただきました。
今井実行委員長が要請書に沿って説明。
松山市から「昭和58年に非核平和都市宣言をして以来、平和行政を続けている。市のコミュニティセンターで『平和資料展』を毎年行っている。今年は7/24~30に実施。7/8~11市役所本館1Fロビーでパネル展を実施予定。語り部を小中校へ派遣している」
「条約については国が適切に判断するものと注視している」
「署名については毎年やっていないので、今年もひかえさせていただく」
「憲法については国の動向を見守る」
「低空飛行について、松山市の東京事務所を通じて要望を、6/3・4に手渡しに行く」などのコメントがありました。
参加者から「1月の新婦人しんぶんに載っているが、『自衛隊に個人情報を渡さないで』と。閲覧させているというが、閲覧させないでほしいという親の希望を聞いてもらえるのでしょうか」
「『平和資料館』を早期に実現させたいので、市民の会として懇談の場を設けてほしい」
「個人情報の閲覧とはどのようにするのか具体的に知りたい。閲覧の範囲、方法など」
「今年も松山市と同時期に行う、松山市平和資料館をつくる会が主催の『平和展』の日程を紹介したい。今は民家に保管している資料の保管場所を市に確保・提供してほしい。原爆のすさまじさは言うまでもないが、高松も松山もものすごい空襲で真っ赤に焼けたり黒焦げの遺体が山積みになっていた。実家近くや今の住まいの近くもそんな状態だったがほとんど伝えられていない。松山市の『平和資料展』でも実感の伝わる展示を工夫してほしい」
「管制権のことについて、松山市は国と一緒に要望しているというが、危険だという根拠もはっきりしている」など要請。
5/15久万高原町、東温市で要請・行進
久万高原町では副町長、議会事務局長さんなど3人に対応いただきました。
実行委員会から要請の主旨説明を行い、懇談へ。
「町長・議長に『ヒバクシャ国際署名』への賛同を、意見書の採択を」について、「議会に陳情いただければ検討したい」とコメントがありました。その他、「自然エネルギーについて」意見交換をしました。
最後に、副町長から「戦争のない世界にしたい。戦争はどこで起きても悲惨なものになる」とコメントがありました。
要請後の昼休みに、役場から商店街を行進しました。
東温市では、副市長、総務部長・課長、議会事務局長さんなど5人が対応。情勢や要請内容を説明。
東温市議会の新たな議長が『ヒバクシャ国際署名』に賛同されました。
5/14松前町、伊予市で要請・行進
松前町では総務部長、議会事務局長さんなど3人に対応いただきました。
松前町から「原爆パネル展を庁舎ロビーで開催、今年も早期に実施したい。「平和都市宣言」の懸垂幕を8月に掲げる。ヒバクシャ国際署名は職員に依頼し集めた。被爆者証言DVDの貸し出しもしている。募金も協力したい。」「町長はヒバクシャ国際署名に既に署名している」などの返事がありました。
参加者全員がひと言発言。
「平和行政に積極的にとりくんでもらっていると思う。効果的な展示をお願いしたい」
「ヒバクシャ国際署名に議長も署名を」
「平和行政のPRをもっと進めて。政治ではなく生存の問題。地方自治として声上げて」
金澤議員から「教育の町宣言をしており、小中学校で修学旅行に被爆地へ行っているが、ぜひ原爆パネルを借りるのではなく購入して、各学校で巡回展示して見てもらうなどの積極的に見せる対応を。広報にも特集など載せてほしい。(戦争被災者、被爆者の)家族の方もおり、誰も反対する内容ではない」など発言。
伊予市から「ヒバクシャ国際署名への賛同はもう少し様子をみたい」「伊方原発から30km圏内に一部入る。避難計画は全県で実施している」「伊方原発のテロ対策施設が遅れているようだが、四電も伊方3号機が止まるようであれば、直前に連絡があると思う」などのコメントがありました。
そのあと、宣伝カーとともに行進。子どもたちも一緒に、市役所からJR駅、商店街などを歩き、「ピースコール」でアピールしました。
5/13砥部町、西条市で要請・行進
砥部町では総務課長、議会事務局長さんなど4人に対応いただきました。
実行委員会からの要請に対して、砥部町から「お盆にロビーで原爆パネル展をしている。今年も8/1~19の予定。町民で『被爆者の方の描いた油絵』も展示していたが、『絵を見てその悲惨さが伝わってきた』などの感想もあった」平和教育として「修学旅行で広島に、事前学習もして行っている」「ヒバクシャ国際署名にはすでに署名した」。伊方原発に関しては「毎月報告が来ているし、県も細かい報告を出させている」などのコメントがありました。
要請後に、庁舎周辺を行進しました。
西条市では、総務課長さんなど2人が対応。西条市から「市長に要請内容は報告する」、教育委員会で「図書館に実行委員会から紹介されたDVDなども置いているが、利用されているかまでは把握していない」「原爆パネル展は予定がない」などのコメントがありました。
参加者から「修学旅行で広島に行っているが、かけ足になっているようだ。もう少し時間がかけられるように行ってほしい」「平和市長会議にも加入しているので、もっと強くヒバクシャ国際署名を市長に訴えてほしい」など要望しました。
要請後、市役所から宣伝カーとともに行進。文化会館の平和のモニュメントまで歩きました。